インデックス投資をしていくにあたって
気になるのは、その出口!
それも資産を減らさず
所謂、FIRE状態にするにはどうしたらいいか
気になりますよね。
高配当投資であれば配当をもらい続ける
これをインデックス投資で実現するには
どうしたらいいかを解説していきます。
これまでもこれからも
時間をかけて投資していくことになる
インデックス投資ですが
残高(ストック)を収入(フロー)に変えていく。
しかもずっとフローを得ていく。
知りたいですよね?
アメリカでの研究で
どんなポートフォリオで、
何%ずつ取り崩せば
できる限り資産を減らさずに
フローを得ていくことができるかを
研究したものがあります。
インデックス投資では二つの
フローを得る戦略があります。
①引退時の資産を×4%を定額で取り崩し続ける
②毎年の資産残高×4%を定率で取り崩し続ける
どちらも「4%ルール」と呼ばれています。
①引退時の資産を×4%を定額で取り崩し続ける
例を上げましょう。
引退時に3000万円の資産があったとします。
1年目の取り崩し額は
3000万円×4%=120万円
2年目の取り崩し額も
3000万円×4%=120万円
3年目以降もずっと同じです。
つまり、引退時資産×4%に相当する額を
定額で取り崩しているということ
貯金で考えれば
4%×25年=100%になるので
25年で資産が無くなります。
しかし、運用を続ければ
資産は続いていくんです。
1998年にアメリカのトリニティ大学の
教授3人が出した研究結果で
”トリニティ・スタディ”という研究があります。
1926年~1995年の70年間を対象として
株式50%、債券50%のポートフォリオで
取り崩し率を年4%に設定すると
30年後に資産が残っている確率は96%
25年で資産が無くなるどころか
30年でも96%の確率で資産が残っているんです。
それどころか多くのシナリオで
資産残高が増えている
そういう結果が出ています。
もっと言うと各シナリオの中央値ベースで
当初資産の8倍に増えているんです。
資産3000万円で引退して
4%、120万円を30年使い続けたら、30年後
資産が2億4000万円に増えているということ
しかもこれは一番いいシナリオではなく
中央値のシナリオだったということなんです。
対象の70年間には暴落や弱気相場も含まれます。
たまたまじゃないんです。
非常に再現性が高いと言えますよね。
2011年に研究が更新されましたが
結論はそう変わっていません。
2018年にも別機関で検証されましたが
同じ条件で資産が残る確率は
30年どころか35年後で96%
4%ルールは現在でも
通用するということです。
株式50%、債券50%の中身ですが
株式はS&P500連動インデックスファンド
債権は高格付け社債のインデックスファンド
なんでもいいわけではありません。
ファンドの選定は重要ですよ。
もちろん米国株、米国社債なので
為替リスクがあります。
なので、取り崩しはドルベースです。
基軸通貨が米ドルである以上は
ドルを持たないのはハイリスクです。
公的年金などの円資産と
バランスよく持っておきましょう。
上で投資先に触れましたが
手数料には注意してください。
手数料が1%増えるだけで
96%だった成功率が84%に落ちます。
2%になると65%まで落ちてしまうんです。
他の記事でも再三
アクティブファンドはインデックスファンドに
勝てません。
そう言ってきました。
100%勝てないわけではありませんが
勝てないと覚えていて大丈夫です。
②毎年の資産残高×4%を定率で取り崩し続ける
これは引退時の資産額×4%を定額で
取り崩すのではなく
毎年の資産残高×4%を
定率で取り崩すというもの
こちらはトリニティスタディではなく
ウォール街のランダムウォーカー
という本で紹介された手法です。
長期的に見ると
株式のリターンは平均7%
債権のリターンは平均4%
株式50%、債券50%のポートフォリオを組むと
期待リターンは5.5%になります。
毎年5.5%取り崩したくなりますよね。
しかし、ここで考えないといけないのが
インフレ率です。
インフレが進めばお金の価値は減ります。
インフレ率を1.5%で想定すると
実質リターンは4%になります。
これが毎年4%取り崩してもOKという背景
資産が4%ずつ増えるなら
資産を4%ずつ使っても減りません。
借金を返しても返しても…の
逆パターンですね。
取り崩せる額は
持ってる資産の額に比例します。
1000万円なら約40万円
3000万円なら約120万円
5000万円なら約200万円
これを長持ちさせる方法があります。
ポートフォリオの期待リターンより
小さく取り崩す。
インフレ率を高めに考慮する。
こういった工夫をすれば資産は
半永久的にフローをくれます。
暴落相場は過去を見ても
平均11か月程度です。
暴落相場で資産を取り崩すのは
「資産を安く売る」
ということです。
取り崩しの額を調整しましょう。
相場の雰囲気が戻れば
資産額は一気に回復します。
インデックス投資の年利は一定じゃありません。
年利15%の年もあれば年利-10%の年もあります。
まあまあ大きく上下すると覚えていてください。
15年20年という長期で見れば
運用は安定しますが
短期では結構変動します。
こうした出口を考えるのは大事なことですので
上記二つのパターンは
しっかり意識しておいてください。
最後になりますが
インデックス投資というのは
暴落相場のダメージはしっかり食らいます。
しかし、
上昇相場でのリターンは総取りできるんです。
長い目で見れば暴落よりも
上昇のほうがエネルギーは強いんです。
だからこそインデックス投資なんです。
しっかりと継続していきましょう。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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