みんな大好きS&P500の
S&P500配当貴族指数に連動したファンド
こちらを見ていきたいと思います。
設定、運用は
日興アセットマネジメントです。
まずS&P500配当貴族指数というのは
S&P500の構成銘柄から選抜されます。
その条件は
25年間以上連続で増配している優良大型株
時価総額30億ドル以上の
規模の大きな会社であること
1日あたりの平均売買代金が
500万ドル以上で流動性があること
ちなみに日本で25年以上
増配している企業は花王だけです。
S&P500配当貴族指数を構成するのは64銘柄
選抜できるほど企業が揃っている
ということですね。
やっぱり投資するのはアメリカか~
そんなことを考えてしまいますよね
S&P500に入っている時点で
超優良企業なんですが
その中でも連続増配に着目したのが
配当貴族というわけです。
どうして貴族になったかまでは知りませんが。
下図が日興アセットマネジメントが
出している資料
S&P500配当貴族のパフォーマンスを
グラフにしています。
すごい
S&P500よりパフォーマンスがいい!
そんな風に見えますよね。
ちょっと落ち着きましょう。
インチキというわけではありませんが
グラフの1999年てITバブル崩壊直前なんで
配当のあまりないハイテク株が
ダメージを受けたS&P500と
ハイテク株を含まない配当貴族では
こういった差が生まれて当然なんですね。
切り取り方でいい見せ方ををしている
そういう捉え方もできます。
まあ、実際のところ、
リターンはほぼ一緒と考えていいです。
その他のポイントとしては
上記で64銘柄で構成されているとしましたが
構成条件があるので必然的に流動性があります。
最低でも40銘柄で構成されます。
40銘柄を下回るときは条件を緩めるみたいです。
これはしっかり分散の効果を
効かせるためでしょうね。
構成銘柄は均等に加重されます。
ちなみにS&P500は時価加重
(時価の割合で投資額が決まる)
そういう違いもあります。
特定の産業の銘柄が
30%以上を占めないようにする。
30%を超えてしまうときは
基準を緩めて構成銘柄を増やします。
現在はこんな感じ
やはりハイテク株は配当が出ないものが多いので
比率が小さいですね。
構成銘柄の見直しは年1回
銘柄の追加及び除外は、
1月の最終営業日終了後
投資比率の見直しは年4回
1月、4月、7月、10月の最終営業日終了後
当然ながらS&P500から除外された銘柄は
配当貴族からも除外されます。
ここまでは指数について抑えたので
中身を見ていきましょう。
日興アセットマネジメントから
2022年8月に出たばかりのネット専売のファンドです。
購入手数料はありません。
信託財産留保額、
解約するときの費用もありません。
信託報酬は年率0.1155%。
悪くない額です。
為替ヘッジはついていません。
円安になれば儲け、
円高になれば損、
といった感じです。
信託期間は無制限。
長く続けていく予定ということですね。
ここまでその特徴を見てきて、
どう判断するか
これに関しては
個人の見解でいいと思っていますが
ぼくの見解としては
「悪くないかな」
ですね。
インデックスファンドと謳っていますが
S&P500に勝ちたいという気持ちがにじみ出る
アクティブファンドに近い特色があります。
ぼくとしてはアクティブファンドは
インデックスファンドに勝てないと
口を酸っぱくして言ってきているので
微妙な感情が漂います。
しかし、ファンドの特色としては
面白いかなと思っています。
基本的なことですが
インデックス投資では
投資タイミングを計る必要はありません。
この点において配当貴族はどうなのか?
ぼくとしては高配当株投資のタイミングとしては
相場全体が沈んでいるとき
高配当株は生活に必要なもの、
サービスを扱う企業が多いです。
その中でも連続増配をしている企業は
保守的で手堅い経営をしている
優良企業と言えます。
これを踏まえるとこれから景気が上向くと
判断するならば
配当貴族は微妙と言えます。
しかし、景気が沈んでいく
そう判断するならば配当貴族への投資は
ありだと思います。
とはいっても連続増配株は
長期投資には適していると言えます。
それゆえ、投資タイミングを
見誤ったからと言って
即損失につながるというわけではありません。
配当貴族はS&P500と比較して
リスクが若干低いです。
この点だけでも
投資対象に考える人もいますよね。
S&P500だって、ノーリスクではありません。
マイナス30%、マイナス40%
そんな経験もあります。
配当貴族はそんな下落局面で、
若干ましといった作用をしてくれます。
S&P500がマイナス45%の時に
配当貴族はマイナス40%みたいな。
これらの特徴を踏まえて投資の仕方としては
コアはS&P500もしくはオルカン
サテライトで配当貴族
そんな感じがいいかなと考えます。
リスクを調整するという感じです。
あと目を向けるのはインカムゲインですね。
実は連続増配銘柄というのは
そんなに利回りが高いわけではありません。
あくまで連続増配に着目しているわけで
配当利回りに着目しているわけじゃないんです。
そもそもですが
Tracers S&P500配当貴族インデックスは
配当は出ません。
え?と思うかもしれませんが
配当金はファンド内で再投資されます。
しかし、ぼく的にはそれでいいと思っています。
投資したお金を大きくしてほしい。
あくまで配当貴族は投資対象です。
ファンドで配当金が欲しいならば
高配当ファンドや分配金のETFなどを選択しましょう。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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